ロックダウン解除後のマレーシアから見る日本とは?

3月18日から始まったマレーシアのロックダウンこと活動制限令(Movement Control Order:MCO)が3度に渡り延長され5月12日までとなりました。
しかし、感染拡大が収まりつつあり、長期化した経済停滞の影響を取り戻すため、5月4日より条件付き活動制限令(Conditional Movement Control Order:CMCO)
が施行され,様々な社会経済活動が許可されることとなりました。

そもそもマレーシア国内におけるコロナ感染者は2020年5月7日時点で6,467人でありますが回復した人は4,776人で、1,584人が治療中であるものの死亡者も107人と少ないです。

対して日本は感染者数(累積)は15,547人で、11,784人が現在の感染者であり退院者は5,146人、死亡者は557人です。人口比で比べた場合に、確かに日本は感染者は抑えられていると思いますが、軽症から重症の幅があるにしろ現在闘病中の人が1万人以上いて、退院など回復した人の割合が少ないことが分かります。

死亡率が低いことで怖い病気という認識がない人もいますが、多くの入院者を抱えながら一人でも死者を出さないように努力している医療従事者のおかげでなんとか日本がもっていることがよくわかります。

さて5月4日より実施されたマレーシアのCMCOでは、社会活動が許可されたといえ、日本でいう三密になるような行為は許されず、映画やカラオケ店などの再開はまだのようで、スポーツも身体的な接触があるものも制限されます。そして州をまたぐ移動はマレーシア国民でも仕事などの用事以外は基本的にはダメなようです。

従って日本人のMM2Hフォルダーにとっては、まだMCOにおける海外渡航制限、すなわち
①すべての外国人観光客および訪問客(Tourists and Visitors)の入国を禁止
②マレーシア人の海外渡航の禁止。海外から帰国する者については、検査の受診、14日間の自宅待機を求める。
の規制下にあります。

マレーシアでは5月12日以降は外国人の入国を許可するのですが、日本からの入国が許可されるかどうかは全く不透明です。一部にはMM2Hフォルダーには②の「海外から帰国する者」となり、待期期間があるものの入国できるようにするという話もありますが、現状では決まっていないようです。

マレーシアから見て今の日本は「来てもらっても安全な国」なのかどうかは気になるところです。現在どのような基準で緊急事態宣言が解除されるかが議論されていますが、海外から見て安全に見えるのかもひとつの参考になるのかもしれません。

マレーシアは今年、2020年は観光年であるのでコロナ終息後は大々的な旅行キャンペーンが期待されます。それなのに「日本からは来てはダメ」と言われないように、自粛をして早く日常を取り戻したいものです。

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